マイクプリのMOD

2022年6月15日

はじめに

数年前から歌好きな奥さまの歌声を残そうと自宅録音を始めてきましたが、あれやこれやしてるうちに遂にマイクプリ(の改造?)に手を出してしまいました(;’∀’)

Golden Age Project PRE 73 MKIII

うちにRODE NT2-Aというコンデンサーマイクがあるのですが、元々低音を補いたいという理由でAUDIX OM6というダイナミックマイクを長年使ってきた奥さまに、上はいいけど下がビミョウと言われ、使いこなせないまま防湿庫の肥やしと化していました

そんな中、ゲーム界隈から始まり音楽コミュ化したユアリズム主催の深夜食堂Discordサーバで、「やっぱコンデンサーマイクの方がキレイに録れるよね」という話題からマイクプリを経て、ニーヴってなによ?と会話が弾んでいきました。

ググってみたらCarnhillトランスに交換するとかDIY的に美味しすぎるじゃないですか
(残念ながらDLXの方は在庫が無かったので、MKIIIにしました。MKIIIのトランス交換は、DIY-For Musiciansさまのブログ記事で丁寧に説明されています。最初からCarnhillトランスが組まれているプリミアとかもありましたがDIY(私個人)的に圏外です)

Carnhillトランス

2019年8月。英国のAudio Maintenance Ltdからお取り寄せしました。MKIIIにはHPF用のインダクターが無いのでインプットトランス(CA-18-VTB9045M)とアウトプットトランス(CA-18-VTB1148)を交換します。また、MKIIIはMICとLINEのインプットが兼用で1入力のみになっているのでインプットトランスも1個だけ交換します。

本当はマイクとラインが分かれていてインプットトランスが二つついているPRE-73 DLX mk2が欲しいのですが、まだシンプルなこちらを使いこなせていないので我慢してます。

トランス2個、送料込みで約1万円くらいでした。注文から配達まで一週間ほどで届いたのは驚きでした

想像では・・・これくらい、スパルタンな送られ方をしてくるんだろうなぁと思っていましたが、
ナニコレ!めっちゃキレイ!で驚きました✨
中身もトランスはそれぞれ説明書付きで箱に入っており、緩衝材で丁寧に梱包されていて、ほんと感動しました。

トランス交換

マイクプリ本体の天板を外して交換していきます。赤いトランスはヤル気が出ますね
基盤を外し、インプットトランスを交換します。基盤は最初からCarnhillに交換する前提になっているので元のトランスを外して交換するだけです手前に散らばっているのは吸い取った元のハンダです。基盤を戻し、アウトプットトランスを組み込んで完成です
個人的にはトランスが赤くなって満足したので結果はどうでも良くなりました(笑)

まずは、このプリアンプを使う事で、NT2-Aがかなり扱いやすく、積極的に使えるマイクになったと感じました。ヴォーカルだけでなくギターやベースでどんな音になるかお試ししていきます♪

Golden Age Project UNITE mk2

2019年までは机の上に積んでいましたが、ラックサイズのコンプレッサーが欲しくなりました。

2020年1月。Pre-73 MK2とEQ-73を1Uにラックマウントできるトレイを使ってつないでみました。

ラックに収める

こんな感じでぴったり収まります。

 

Golden Age Project EQ-81 mk3

EQ-73は100VACアダプター付の国内販売品を中古で入手して使っていましたが、2021年4月頃、新しいEQ-81 mk3が国内発売されたいうアナウンスを見て欲しいなーと思っており、2022年6月遂にゲットしました♪

色々機能が増えていますが、MID帯域が二つに分かれているのはすごく嬉しいです。

EQ-73はどちらかと言うと(殆ど設定を変えずに)ディスクリート回路構成のEQを通して音を変化させる用途にしか使っていませんでしたが、EQ-81 mk2はBASS、LOW-MID、HIGH-MID、TREBLEの4バンドが調整できるので積極的に使いたいと思っています。

EQ-73はインサートのみの仕様でしたので中身はシンプルでしたが、EQ-81 mk2はバランス(XLR)の入出力が追加されて単体のEQユニットとしても使用できるようになっているので中身は別ものです。

 

 

2年前のミス

無事ラックに収めDIにエレキギターを繋ぎ、音を出すと今までと同じですがEQの感じが変わったいい音が聴こえます。

・・・が、本来の目的であるマイクを繋ぎ、ファンタム(48V)をオンにしてもマイクの音が出ません

マイクに繋ぐXLRケーブルでファンタムが送られているかテスターで調べると0Vでした。何か配線外したかな?とラックから外し調べましたが、問題なく電圧が掛かります。

2年ほど問題なく使えていたのでトランス交換による不具合では無さそうですし、EQ-73と組み合わせてラックに収めて1年ほど使っていたのでEQ-81 mk2と組み合わせる際に何かコツが必要なのだろうか???とアンブレラカンパニー殿に問い合わせをしつつ、うーんと悩んでいました。

悩みつつ、アンブレラカンパニー殿のブログを拝見していたところ、

あれ?ちょっと違う?

GAP PRE-73 DLX を Carnhill製トランスにアップグレードしてみました。徹底比較試聴&技術検証。

 

私の方は、インプットトランスの頭にマイナスのビスが付いていますが、アンブレラカンパニー殿のブログ中の写真ではこのビスがありません。

PRE-73 mk3の天板を乗せても接触している感じは無いのですが、、、

ラックに収めた時に掛かりそうな圧を掛けてみると0Vに・・・

今まで全く気付いていませんでしたが、インプットトランスの頭についているネジを外さないと、ラックに収めた際に天板とトランスが干渉して基盤を押し問題が起きるようです。

 

ネジを外してラックに収めたら、問題なく動きました♪